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夜の散歩

 

「そういえばさ」から始まる 気まぐれの夜更かし

「しょうがないなぁ」っていうくせに いつも付き合ってくれるんだね

2時過ぎ 街灯が邪魔する空に咲く北極星を探して

今年も4センチ離れた月の匂いを嗅ぐ

​

「ねぇ、コンビニまで競争しよ」

負けても勝ってもどっちだっていいよ

「追いついた」って笑う君の顔が見たい

星の中に消えていった 忘れたくないこと

​

夜の散歩 秋の音が句燻ぶる冬に

口からこぼれた綿あめが 星のあやとりを曇らせる

今は内緒 たまたま見たオリオン座流星群

どうしてか悲しくて 涙が溢れた事

しゃがみ込んで 靴ひもを直すふりをした

​

「どうしたの?」

「別に、何でもないよ」

​

さっき買ったノンカフェインのコーヒー ふたりぶら下げて

海の公園 ブランコ座って 昔話に明け暮れて

​

​不意に君が水を蹴ってこぎ出した

横で僕もつられて漕ぐ 泳ぐ

深海の空気が 僕の無題の背表紙をなぞるだけ


「もうすぐだね」って笑う その目を見て気付いたの

行かないで 消えないで もう何も忘れたくないから

​

海と夜空が反転した 見慣れた景色

​

夜の散歩 春を忘れた僕の手は

星の中を歩く君の手を掴むことも出来ない

記憶の散歩

幸せなこと 大切なこと 消えてしまうの

この夢が覚めたら もう

​

​

​作詞,作曲 白ペン

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